2026年1月5日
按田餃子工芸部展 たのしいしまつの世界2 ふりかえり
按田餃子工芸部展 たのしいしまつの世界も2025年に2回目をむかえることができ、さらに会場も増えて、「南米料理と火のしまつ展」も行った。2会場になり、まさにバーリトゥード!(なんでもあり|総合格闘技)感は高まり、PPバンドを編む、シールをただ貼り続ける、シールの台紙で封筒をつくるなどなどに加えて、火の場では、「ダメ皮」(按田餃子の残りの皮)でトルティーヤを焼いたり、1年分のアボカドの皮で染め物が行われたり、もちろん出張按田餃子で按田餃子を食べることもできる上に、今年は、ちゃらぱるたの会(2025年発足)のメンバーで餃子包みも行われたりした(めちゃめちゃおもしろかった)。まさに、カオス! 軽作業をみんなでただ黙々と行う、火の場をみんなでホールドする、料理をつくる、干し柿をつるす人もいて、一体何をしようとしているのか、どこへ向かっているのか、目的は「しまつ」ということなのだが、ただただ、この場でじんわり感じるおもしろさや味わいがある(エコとか、「ものをたいせつに」とかのスローガン皆無のイベントです)。
一体何なのか。乱暴にいってしまったら按田優子さんという人物|按田餃子のあり方の独自性、その多面的なおもしろさを味わう場ともいえそうだが、「たのしいしまつ」に隠された人間の営みの不思議さ、おもしろさ、自然との調和、潜在能力が開発される感じ、営みの伝達について、自分は何をするのが好きなのか、どうありたいのか、一方で社会とはどうつくられていくのか、子どもの在り方との親和性の高さ、そして、自分たちが失いつつある何かをそれぞれに感じる場といったらいいか……とにかくいろいろな思いが溢れるものの、いまだもってまったく言葉が追いつかきそうにない。
共同の主催者としては、第2回目は「ああすればよかった」「こうすればよかった」などひとり反省ばかり重ねていたが、2025年年末に関西方面から参加したAさんから、コピーを包む大きな紙に、それは詳細な絵入りの工芸部展の体験談がぎっしり描かれたものと、余った毛糸で編まれた束子(たわし)がごっそり送られてきて、そのエネルギーの熱さを感じて、ようやく、大成功だったかもとホッと胸を撫でおろした(Aさんありがとうございました)。何せ各地でこうして興奮が続いているのかもしれないと思うとそれも本当にうれしい。
「壮大な『婦人会』の可能性」とか「さらなる大きいしまつは?」とか妄想が止まらないが、やりながら、続けながら、重ねてわかっていくものがありそう。何せ按田優子さんについては、まぁまぁマガジン26号で特集することができたし、「しまつ展」で表現しようとしていることの重要な相似形である「泡菜」の書籍の企画も進めていて、ただただたのしい。そしてどうしてこんなに按田さんに食らいついているのか、熱も一向に冷めそうにないが、これは、この世界の混乱とスピード感に対してのわたしなりのアンサーというか、地に足をつけて歩みを進める手がかりを按田さんを通して探っているのだと思う。勘(カン)、骨(コツ)、肚(ハラ)をますます鍛えたいという欲求もあります。按田さんのお名前は優しいとかいて優子で、名は体をあらわすの通り、「やさしい」というあり方について探っている展示でありイベントでもあるなとも思ったりもしている。
ふりかえりの対談は、こちらからぜひ! 1月には東京2か所、3月には京都・大阪で関連のトークショーもします。