2020年11月10日

おいしい金土 3

blog_20201110_1

京都で寝る前も、まだ次の日どうするか決めていたわけではなかったけれど、起きたらやはり「今日は淡路島へ行くのだ」とはっきりした気持ちがあらわれた。出発してからはじめてどいちなつさんに電話。ちなつさんの名が光るのを見ていたら、ちなつさんはこれだけでわたしが淡路島へ向かっているとわかるだろうなと直感した(実際そうだった)。ほどなくしてちなつさんから折り返し電話がかかる。この日料理教室のゲスト講師をしているささたくやくんには内緒で、教室後、アトリエにうかがうことなどをささっと算段する。前日にジュン・サンたちに教えてもらっていたとおり、神戸あたり? 神戸の手前なのか? むちゃくちゃ混んだ。我々、寝坊したのである。それでも淡路島には予定より1時間半前くらいに到着して福ちゃんは、暴風の中、海岸でビーチグラスを拾った。これは、福ちゃんのかなり重要な趣味のひとつである。わたしはやはり暴風でゆさゆさと揺れる車の中でうとうとしたりメールを打ったりする。外では、ジェットスキー(?)の大会が行われていて、でも暴風のため休止している、みたいな雰囲気だった。大勢の愛好家が行き来している。バイク好きとサーフィン好きがまざったみたいな風貌の人が多い。教室がちょうど終わる頃、アトリエに到着した。ささくんとは約1年ぶり。ちなつさんけんちゃんとも数か月ぶり。でも昨日まで会っていたみたいな気持ちになる。けんちゃんなんてほとんど話したことないのに、けんちゃんと呼んでいるわたしがいるほどだ。自然に夕食を一緒にいただくことになる。目の前で、ささくんとちなつさんがつくってくれる。じっと考えながら料理をするささくんの頭には、いまごろあの料理の構造をしめすキューブが浮かんでいるのかしらんと思う。確かに味を構築していっている感じが、つくっている様子からもうかがえる。