2020年10月26日

おいしい金土 1

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急遽京都へ行くことになった。フクチャンはもうずっと前から淡路島へ行きたいし、この金曜日と土曜日ならば、その両方になんとか行けそうだと直前に決めて西へ向かった。美濃から京都は車で2時間半くらいかなあ。関ヶ原を超えたあたりで、もうここは東海圏ではないと感じる。きっとことばも違うはず。滞在中は期せずしておいしいものばかり食べることができた。「菜食 光兎舎」は、ランチ営業だけなのだけれど、いろいろ事情があっておなかがペコペコで営業外だったのだけれど、特別にゆうきくんがまかないごはん的なごはんを少しだけ出してくれた。その日のランチメニューでもあったきのことなんだったかな、何かを合わせたポタージュをまず出してくださって、濃厚な秋の味のなかに淡い酸味がほどよく感じられて、度肝を抜かれた。繊細で、でも陽気で、たのしい味だった。見た目も京都らしいうつくしさで彩られて、本当に感心してしまう。お惣菜の中にれんこんのきんぴらにもびっくりした。この日はパセリであえられていたのだが、通常はディルであえるのですって。あと水にさらさないっていってた(わたしもそういう方向性が好み)。歯ごたえがあり、お醤油とみりんとお酒と唐辛子で煮た正統派の味ながら、パセリの香りとあいまって、びっくりするほどおいしい。味を、つい、二度見する感じ。自分でもぜひつくってみよう。なますも玄米ご飯もなにもかもおいしい。京都ってなんてすてきな場所なんだ。ゆうきくんがつくりだす食の世界がさらに進化していてにまにましてしまう。ありそうでどこにもない、家庭で食べる自然の味が、こう、ブラッシュアップされて、でも、洗練されすぎない家庭的な控え目さとともに、にぎやかにわいわいと供される光の兎のお店なんであります。跳ねたくなりますね。近所のかたがたは、こんなお店があってとても幸運だ。

光兎舎
https://www.instagram.com/s.kousagisha/