2016年2月26日
スーホの白い馬

どういう経緯でそうなったのかよく覚えていないが、ある夜、小2の男子とねっころがって話をしていたのだった。「馬頭琴ってしっとる?」というから「しっとるよ」といったら、流れでスーホの白い馬の話になった。「その話、教科書で読んだかも。でも話おぼえとらん」といったら、小2男子が、それはそれはていねいに、順を追ってストーリーを話してくれた。白い馬が馬頭琴に生まれ変わったところで、わたしは「思い出した!」といった。なんでも山奥の小2男子の学校では、先生が馬頭琴がどんなのか見せてくれたり触らせてくれるのだって。小学校教育もなかなか捨てたものじゃない(いや、あの小2男子の物語る力を見せつけられて、小学校の授業ってどうなってるんだと思いました)。「あの音を聴くたびに、こころが癒されるんやって」。小2男子の横顔をねっころがったまま眺めたら、まつ毛が長くて、びっくりして、「そのまつげ、マッチ棒乗るに。みれいさんも乗るんやに」といったら、マッチ棒がいまいちよく分かっていない様子だった。起き上がるころには、ずっと痛かった背中の痛みがまったくなくなっていて驚いた。