2014年1月11日

すこしの毒

まんじゅしゃげ

ここのところ、つまりは年末年始、何をずっと考えていたかというと、「すこしの毒」ということであって、それは、冷えとり健康法の考えかたによるものである。「からだによいもの(あたためるもの)ばかりを食べると、からだが怠けてしまうため、反対の悪いもの(冷やすもの)を少し(全体の4〜5%)入れるとからだががんばってよい」というものだ。「フード左翼」的にいえば、添加物とか白砂糖とかアルコールとか……主に人工的に加工したものや、あとは動物性脂肪、地面の上に出ている野菜や果物、たばこ・お酒などの嗜好品は、からだを冷やすものであって、「毒」に匹敵するものだけれど、でも、この「すこしの毒」がからだに入ることによって、全体として、からだが鍛えられたりだとか、そのほか想像を超える何か作用がもたらされると思うと、ホントに、善も悪もない、悪や毒にだって、手を合わせたくなる、そんな気持ちになるよ、と思う。ぱっと見て、すぐに「あれはいい」「これは悪い」ってジャッジしがちで、でも、全体の作用として、たとえばですよ、人間関係で、「あの人ホントウザいネ」と思っている人だって、全体としては「すこしの毒」的に作用しているやもしれず、世界全体として何が起こっているのか、何が真実なのかははかりしれないなと思う。写真は去年撮影したうちの畑のまんじゅしゃげ。あまりに赤々としていて、その姿がぞっとするほど強烈で、スナックのどぎついお化粧のママみたい、といったら、父が「煮ても焼いても食えないような」とつけ足した。ひさしぶりに「煮ても焼いても食えないような」ということばを聞いたと思った。