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『わたしの中の自然に目覚めて生きるのです【増補版】』

  • ちくま文庫=刊
  • 2019年8月9日発売

2014年に書いた本の文庫化。2014年と2019年のわたしのいちばんの違いは、2014年には東京にいたし、この増補版文庫を出した2019年には、岐阜・美濃にいることだと思う。肉体が、自然の近くに移ったこと。書き足したエッセイは、「とても深刻な問題が発生したとき」「女性について」「携帯電話、SNSについて」「結婚・独身について」「人間関係で悩んだら」。こう書いているそばから、これらのことはさらに、更新されている。2019年に増補することになり、とても深刻なことを想定しなければならなくなったし、女性の項目もあらためて必要になった。携帯電話やSNSについても日々刻々と状況が変わっている。家族関係をどうつくるのか、人間どうしの関係性もとてつもないスピードで変化してきている。この本で、わたしの中の自然、を、著者は、愛、神、神性、聖性とし、誰の中にもあると仮説し、話を進めている。その真偽のほどは、そう一度信じてみて行動してみることで、いちばんの解答があらわれる。あるいは、これからは、自然=女性性としてもこれからの時代はたくさんのヒントがあるかもしれない。時代は急激に女性性化しており、女性性を中心に据えて進めるとものごとがスムーズになると直観している。自分のジェンダーが何であれ、である。