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『服部みれい詩集  だからもう はい、すきですという』

  • ナナロク社=刊
  • 2013年3月18日発売

実際に出版・流通される本という意味での、処女詩集です。高校生のころから書いてきた詩は、mmaというバンドをはじめることで、さらに、積極的に外側へ出ようとしはじめ、とうとう一冊の本になりました。ほとんどが震災後に書かれた詩で、前半と後半のトーンが違うところが、ひとつの読みどころ。後半になるにつれ、だんだんとやわらかくなっていきます。そのわけは、本を明けてからのお楽しみ。あとがきに書いたとおり、「ことば」にならない「間」のことばを詩にしていますが、詩にしかこめられない感情みたいなものがあって、それはわたしの中にいくつになっても眠る少女性(強さ、弱さ、まっぐさすべてを含む)だと理解しています。